前回の記事で、槍ヶ岳アタックの1日目をご紹介しました。
今回は2日目の山行記録です。タイトルからもわかるように、結論から言うと敗退しました笑。
内容はこれから紹介します。
動画での紹介はこちら
厳冬期槍ヶ岳アタック2日目:勇気ある撤退と飛騨沢滑走
午前3時半、出発
予定通り、3時前には起床し、予定通り出発することができました。
前日にわかしたお湯でアルファ米を戻して、朝食。その後、寝床をキレイにして(ダウンやマットを片付けて)出発準備、3時半には出発できる状態になりました。
実は前日にジェットボイル(バーナー)が点火できなくなり、個人ではお湯が沸かせなくなったのですが、今回は複数人のパーティだったので、他の人にお湯を沸かしてもらう事ができました。
(ジェットボイルといえども人が作りし道具、、、故障しないなんて幻想思わないほうがいいですね。)
月がきれいですねー、夜中は風もなく、非常に幻想的な山を歩くことができました。
飛騨沢中腹から、天候が怪しくなり始める
飛騨沢を上り詰めるルートですが、中腹から、標高の影響もあり少しペースダウン、また予想していた天候が少し早めに崩れ始めました。
(途中から余裕がなく、写真とれなかった)
中腹を超えて2800m付近からアイゼンとピッケルを装着して山頂を目指すことに。
もちろん、トランシーバーも入れて、逐一先頭の人のアナウンスを聞いています。
2900m位から突如出現した青氷
2900m付近からギリギリパックスノーだったのですが、その下には青氷が出てきました。
3日前くらいに大雨が降った影響で、おそらく3000m付近も雨だった模様。
過冷却、過冷水といって着水した瞬間に水が氷になり、一瞬にして氷の厚い層ができた模様。
アイゼンも全然入らないくらい硬い氷にびっくりしました。
勇気ある撤退、2900m以下から飛騨沢滑走に変更
これ以上は先に進めない状況だとガイドからも宣言が有り、一路飛騨沢を滑走して、槍平小屋に行くことに。
飛騨沢滑走といっても、天候が悪く、軽くフラットライト気味だったので、ほとんど滑った感覚がなく、ゆっくり降りたという方が正しいかもしれないです。笑
飛騨沢の隣の小さな尾根を滑り槍平小屋へ
飛騨沢が大きくフラットライト気味だったので、少しトラバースして木が生えている尾根の方へ。
視界が少しもどったので、ここで一本滑走を楽しみ、槍平小屋へ
この時点で12時ごろ。そのまま帰宅することもできたのですが、体力のことも考えて、その日は槍平に宿泊。
次の日、南沢を少し上り、滑って無事に下山。
登頂ならずとも連泊の山行でスキルアップは確実にした
今回、登頂ならずで3日のうち2泊を槍平の避難小屋で泊まることになったのですが、避難小屋で個人装備でも山行のスキルでも大変にスキルアップできました。
でもやっぱり、ドピーカンに晴れた飛騨沢を滑りたいなーと思いました。
まぁ楽しみは持ち越し。 怪我もなくいい山行でした。